heigeの腹グロ転職

シタゴコロまみれな中国転職活動記です!

中国企業に就職すること

 黒哥(ヘイゴー)です。ルビのふり方が分かりません。


 昨日の案件、人材紹介会社の担当へ連絡を取りました。
 ちなみにこの紹介会社は日本資本の会社ですが、私の担当の女性は中国人です。日本で9年仕事しているとのことで、文章も達者。(微信でやり取りしてます)私の駐在時代にも、友人がチラホラ中国企業へ就職し始めたんですが、今じゃ普通のことになったんでしょうか。


 95年に初めて中国で生活したとき、この外国資本の導入に頼った経済モデルが、どの程度伸びるのか懐疑的でした。でも現実に、世界第2位の経済大国が出現しているわけで、これは驚きのことなんですよ。資本・生産のグローバル化や、流通の発展やらECやらの諸条件がうまいこと集まって、世にも珍しい外需主導の経済大国が誕生したわけです。


 世界初のことなので、色々と経済原理とかみ合わないことが多く、経済学者の皆さんも理論的な説明を放棄してますね。この先の見通しも、何となく経験則から語るしかないようです。バブルが崩壊だ!と息巻いていた皆さんも、すっかり大人しくなりましたね。そもそも内需がそこまで経済を支えていない市場で、バブルもくそもないわけです


 さてそうは言っても中国人の収入は右肩上がり(物価はもっと上がっているわけですが)、GDPに占める内需の割合も50%を超えてきました。2017年のGDPは6.9%増加、前年の増加率を久しぶりに上回りました。
 中国の統計なんて信用できねえ!という皆さま、勿論お気持ちは分かりますが、現地の企業業績も(例えば私の働いている会社やその他日本の会社など)明らかに回復している状況で、あえてこの数字に文句をつける意味はないでしょう。


 もっともこの好景気も、中国人のメンツ意識から出たものだというのが大方の意見。2017年に共産党大会があったため、景気回復を演出したい指導部が、2016年から準備して公共投資を増加させたのが奏功したというわけです。
 ほらやっぱりインチキじゃねえか!と憤られる皆さま。お気持ちは分かるんですが、それってつまり指導部の経済運営、結構うまくいってんじゃん、という事にもなると思うんです。実際ゴールドマンサックスも、6%前半に落ちるよと言ってた2018年の予測を、「やっぱ6.5%くらいかも」と言い出してます。


 結局思いのほか、内需への転換政策がうまいこと行ってんじゃねえのか、と皆何となく思い出したんですね。第3次産業の伸びが大きいところからの妄想想像です。
 私もこの妄想に一口のっかる方の陣営です。おまけに2016年までの現地経験から、近年の中国人消費者が持つ対日感情が、過去最高によくなってると感じます。世界中で流行った抹茶スイーツは、当然中国でも流行りました。中国的には「これは中国がオリジナル」くらいに主張してもいいシロモノですが、「日本風味」として流行ったことに大いに注目しています。私の友人たちも「日本のスイーツ紹介してクレメンス」(ああ使っちまった)と去年押し寄せてきましたし、間違いなく注目度は過去最高です。


 今回の中国企業からの求人も、やっぱり日本のコンテンツが欲しいからなんですね。この流れに乗っかるべきと判断しています。
 お前には日本人の誇りってもんがねえのか!とお怒りの皆さま。自分が働いたことで、喜んでくれる消費者がいる。そんな場所で働けることを、私はきっと誇りに思いますね。
 ではまた、逐次レポートしていきます。