中国で面接②
3月2日(金)
ヘイゴーです。もしかしたら・・・と思っていたけど、やっぱり出てきましたよ、ラスボスの登場ですよ(しかも意外なほどあっさり)。それにしても15分しかないよ・・・コンタクトもつける暇がないので、眼鏡をかけて部屋を飛び出す。
昨日空港まで来てくれた、メガネの女の子が再びロビーで迎えてくれる。
「ヘイゴーさんおはようございます。時間がないので急ぎましょう。直接19階の主席の事務所へお連れします。」
メガネちゃんの表情が硬い。ラスボスの部屋に行くので、緊張しているのだろう。それにしても主席って・・・国家だよね。彼らにとって国家に近いんだろうね。
「おはようございます、お荷物お預かりします。」昨日は見なかったような可愛らしい女の子が荷物を預かってくれた。ボスの部屋にはいるんだよ、可愛いのがよ。
あちらへお入りください、と指をさされた方を見ると、ラスボスらしき背中と日本人担当の張さん、そしてどうやらもう一人の受験者である日本人のおじさんらしき人がいる。
結局そういう事だよ、最初からこういう筋書きだ。
「ヘイゴーさんようこそ。」と鷹揚に挨拶するラスボスは、決して失礼な態度をすることはなく、さすがに疑似国家の主席という貫禄だった。
「お二人そろったところで、さっそく始めよう。韓国人は間に合わないんだね?」
横でへへーという感じの人事部長。昨日いたねあんた。
主席は会社の歴史と日本とのかかわり、自分は日本人の管理に期待していることを話してくれた。この後2人には店舗を視察し、欠点と改善点をまとめてほしい、その後でまた話し合う機会を設けたいとつづけた。
これがテストだ。昨日のは単なる顔合わせだったんだ。
その後韓国人の一人が部屋に飛び込んできて、この試験に間に合うことになった。ラスボスは少しもいやな顔をせず、韓国人にも課題を伝え、部屋を出て行った。
そして私は部屋に帰り、近所で遅い朝メシを食いながら作戦を立てているわけです。まだ気温も0度前後だから、あったかい粥がうまいね。
それにしてもあのラスボスは、人の扱いがうまいのか何なのか。その場その場で判断を下せなければ、それも能力と評価しちゃうのか。なんともいいように操られているわけだけれど、それは何となく裏に意図をにおわせているからだ。
中国人と働いていた時間は長いけれど、こういう人は少ない。興味がわいてきた。
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