heigeの腹グロ転職

シタゴコロまみれな中国転職活動記です!

中国で面接①

3月1日(木)

 黒哥です。朝4時起きです。
 東京は大雨、北海道行きの便が欠航する中、関空行きの私の便は時間通り離陸。まあ何とかなりそうだと一安心。関空につくと日本晴れでしたよ。気分よく面接受けれそう。でも眠い!
 中国へはやや遅れて、12時過ぎに到着。空港には先方の迎えが来ていました。
 「コンニチワ。」と声をかけてきたが、日本語は一切喋れなかった・・・まあほんなもんですよ。期待してません。


 聞けば私の面接は、4時からスタートに変更になったとのこと。
 「4人候補がいるので、ヘイゴーさんは最後です。」
 「え?え?そんなにいるの?」わけわかんない、ヘイゴーが結構悩んだ状況を、あと3人も決断したんですか?


 いやよかったな、来ておいて。
 これで次の機会をまって・・・なんて言ってたら、今回で決まってしまっていたかもしれない。やっぱ罠だったんですかね。根性曲がってるわこいつら。


 ホテルにチェックインして、3時45分に迎えが来る。
 会社のオフィス棟まで5分、そこについてセキュリティをくぐり、16階の試験会場へ。そこで日本人担当の張さんと初めてご挨拶。
 「緊張しますか?中国語で喋ります?」
 「いや通訳助けて」おねがい。


 4人の経営陣が待つ試験会場へ。通訳をはさんだ受け答えはやっぱり手ごたえが弱い。ちょっと意図が通じていないかも・・・
 「もう少し具体的に言ってもらえないか?」
 ああ怒ってます?怒ってます?いや具体的に言えって言われても、まだ付いたばっかで御社を見てないんですけど・・・


 終了。いやうまくいかなかったかなあ・・・とぼとぼホテルに帰る。
 この日は何もする気になれず、家にメールして酒飲んですぐ寝てしまう。
 ああこれで終わりかなあ・・・明日の9時に電話くれるって張さん言ってたけど、「残念ですが・・」なんて言われちゃうのかなあ。寝付けそうにないと思っていたが、朝が早かったので、すぐ寝てしまう。


 朝 電話が鳴る。
 「ヘイゴーさん、おはようございます。」
 「ああおはようございましゅ」
 「今から主席が面接されます。すぐ来られますか。」


 「いまなんつった!」


 ラスボス登場。やっぱり油断ならねえ。

就職活動れぽ③

しばらく更新しておりませんでした。黒哥です。
何があったかっと言えば、それはそれは色々なことがありました。
少々冷静に振り返るために、この数日間の日記をご紹介したいと思います。
あー疲れた。


2月27日(火)
 3月の展示会打ち合わせを終え、ふと携帯を見ると微信に、人材紹介会社からの連絡が入っている。
「ヘイゴーさん、3月1日からはよろしくお願いします。当日の宿泊費ですが、先方負担とご連絡してましたが、個人負担していただくのがルールだそうです。情報が不正確ですいません。」


・・・なに今頃言ってんだよこいつ。イラッとしたが仕方がない。大至急CTRIPでホテルを手配する。こういう手配ができないやつだったらどうすんだよ。
 その後の仕事を終え、電車に乗り込み出発したその時、またしても人材派遣会社から今度は電話が入った。保留を押してすぐに微信へメールする。「今電車で出れません。」すると「緊急でお話があります。お時間でき次第ご連絡ください。」と連絡。何じゃ?自宅最寄りの駅に到着し、すぐに折り返し電話。
 「もしもし李さん?ヘイゴーですけど・・・」
 「ヘイゴーさん・・・実は・・・状況が変わりまして・・・」
 何が起きたのか?彼女の話では」【大ラオバン】のスケジュールにまたしても出張がぶっこまれ、今回中国へ行っても会うことができないとのこと。決定権は【大ラオバン】が持っているので、仮に今回行ってもまた行かなければならない、という事だった。
 「申し訳ないです。現地の人事担当の張さんも、本当に申し訳ない思ってるよ。ヘイゴーさんもし来るなら、休みとって大連案内する言ってる。」
 いや観光行くわけじゃねえし。なんだよまた中止?(私は初めての経験だが、事前にこういう事があったと聞いていた)いまから飛行機キャンセルできんのか?とにかくちっと考えまとめねえと、ということで明日結論を伝えることにした。


 チケットオフィスにはこの時すでに連絡できず。メールで知らせても、明朝処理。彼らの業務開始時間が私の離陸時間より遅いため、24時間前のキャンセルはできず、ごっそり手数料取られて2万円も戻ってこない


 しかたねえ行くか・・と考えてふと気が付く。もう選考は始まっている
 これも試験の一部なら?行かなければそのまま熱意のない応募者と判断される。だって一応一次面接は受けられるし、そのために先方の役員3名がスケジュールを開けている。彼らと話ができるだけでも貴重な機会だし、市場の視察ができることも積極的な人材からすれば、願ってもないチャンスのはず。いくらラオバンでもそんなに忙しいわけがねえ。行ったら実は、ラオバンの面接もあるんじゃねえか?考えすぎか?


2月28日(水)
 朝一番で李さんへ連絡。「役員面接は出来るんですね?そこさえ確認できれば行くことにします。張さんのアテンドはいりません。」
 面接が確認できたことで、もう迷うことはなくなった。最悪2回行くための経費がかかるだけ。行かなきゃあ何も生まれはしない。
 よし行くぞ!中国人の考え方はよく理解できている。伊達に10年駐在員をやったわけじゃない。腹が黒いのはお互い様だ。
 すべて予約後経費 90,000円・・・・
 2回やったら20万か?やっぱやめた方が正解か?次回、面接パート1へ続く!

就職活動れぽ②

 さて中国の百貨店へ就職をお考えの皆さま(何人いるか知りませんが)、私が準備している資料について、今回はご紹介していきたいと思います。


 まず背景について整理してまいります。中国の百貨店、現在展開している百貨店ほとんどが1990年代に創立したものです。その後2000年代に店舗が爆発的に増加し、リーマンショックも北京五輪と政府の公共投資で乗り切り、2011年ごろにピークを迎えました。
 しかしその後起きたのは、①小売業面積の爆発的増加 ②ECの急激な成長 ③政府の贅沢禁止令という、他の国では絶対に考えられないマイナス要因でした。


 いや爆発的な増加ってどんなもんか想像できないでしょ?私がいた天津市で、2015年の商業面積が150万平米増えてます。1年間でですよ!中国全体であれば、1年間の増加は恐らく東京ドーム1000個分になるでしょう。この中で競争しなきゃいけない、普通の環境じゃないんです。


 おまけに中国でも、現状ショッピングモールが小売業の中心を担っており、旧来の百貨店は20年ほどの歴史しかないのに、時代遅れの遺物と化しています。特に90年代の百貨店は、モータリゼーションの異常な速さに対応できておらず、駐車場が足りないという致命的欠点を持っています。建物の構造的欠点でいえば、レストランも足りません。レストランの導入には、油や食べ物が詰まらないような太めの排水管や、排気ダクト・床の防水加工や冷房設備など、後付けの難しい設備が必要なため、そう簡単に入れることができないんです。でもいまどき話題のレストランやカフェは、集客に絶対必要ですよね。


 ②のECに関しては、日本の比ではないことがしばしばネットなどで話題になっていますので、皆様何となくご承知かと思うんですが、何が日本と決定的に違うかといえば、決済の方法です。電子決済の発展の仕方は、世界に類を見ないものです。やっぱし法律の未整備や、アバウトな義務感がファクターだと思うんですが、世界最高水準の技術をめちゃ身近に投入しちゃうスピード感はすごいと思います。


 ③の贅沢禁止令に関しては、実情をお伝えするのが難しいです。なぜ一部の富裕層に向けた贅沢禁止が、経済的なインパクトまで持ってしまうのか。そんなに富裕層の数が多いのかと思われるでしょう。
 でも富裕層の数は少ないんです。そいつらの使いっぷりが半端じゃないんです。この贅沢禁止令の後、海外へ資産を持ちだす輩が増加し、そのせいもあって人民元の価値が下がって史上初の「元安」が起こったのが2015年でした。企業のレバレッジ増加・過剰生産能力と在庫・悪名高いシャドーバンキングと理財、これらが重なって2015年は最悪の一年だったと思います。


 業界内ではコモディティ化が澱のように店舗に堆積しており、他社と差別化するような動きは見られません。新しいブランドの奪い合いや、毎日のセール活動・キャッシュバックという単純な解決策に追われ、重要な顧客は離反し利益は失われる現状です。問題の核は日本で起きていることとそんなに変わりませんね。


 中国の百貨店では、恐らくこんなことが起きまくっていると思われます。いや説明だけで結構時間がかかったので、対策はまた今度。